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災害は時と場所と場合に関係なくやってきます。
防災への意識が高まる中で、防災グッズを揃える人も増えていますが、
1人で外出やお留守番するお子さん、子ども達と避難するワンオペのパパママ。
子どもが安全なところまで避難するための話し合いや、
本当に子どもに必要な防災グッズの準備はしていますか?
実際に被災した方の話によると、

夫不在で、たくさんの荷物を持って、子どもたちと避難するのが大変だった
という声もあります。
非常時には皆パニックになりやすいので、小さなお子さんや、子どもが複数人いる場合は、はぐれてしまう心配もありますよね。
非常時には子どもはとくにパニックになりやすいです。
パニックにならないために、
子どもにも防災の知識とともに、子どもだけでも避難できる非常用持ち出しリュックを一緒に準備しておくことをおすすめします。



なんとなく水や食料は用意しているけど・・・子どもたちのものは何を用意したらいいんだろう?
この記事でわかること
・小学生向けの防災リュックの中身
・乳幼児向け防災バッグの中身
・子どもとの防災についての考え方、知識
・避難先での注意すべきこと
3児の母である筆者が、
体験者から聞いた話を参考に、子連れ避難・子どもだけの避難を想定してまとめてみました。
ぜひご覧ください。
【子どもと防災】日頃からできる災害への必要な備え


子どもと一緒に家族で話そう!災害時の避難先やルートの確認
災害時に家族全員揃っていれば一緒に避難できて安心ですが、
家族がバラバラの時間帯だったら?スマホなどの通信機器も使えないとしたら?
まずは、災害時にはこの避難先で会おうという場所を最低でも2箇所決めておくことをおすすめします。
公園、学校、公民館など、海抜が高く、安全な場所を決めておくといいでしょう。
できれば、一緒に散歩をして、用水路が無い、川から離れているなど、安全な道順を一緒に考えておくと良いと思います。
また、通信ができない状況を想定し、メモ用紙を(他人に見られない場所)貼る場所を決めておくといいです。



我が家は鍵付きの倉庫があるので、倉庫の中にメモを残すことにしました。(倉庫が壊されるということもあるかもしれませんが・・・)
そして、これは目から鱗だったのですが、被災した方のアドバイスで
家族と避難所等で待ち合わせする場合には、時間帯と細かい場所を決めておくと良い
とのことです。
確かに時間帯を決めておかないと、一日中待ち合わせ場所から動けなくなりますね。
細かい場所を指定しなければ、行き違いが生じたりします。
学校の表玄関なのか裏玄関なのか、体育館なのかグラウンドなのか、公園のトイレ近くなのか入り口付近なのか
災害時には一刻も早く家族と会ってまずは安心したいですよね。またその時間に家族が現れないのであれば、別の時間帯で探しに行ったり、自宅に物を取りに行ったりすることもできます。
時計が読める子どもであれば時間を、まだ読めない子であれば、周りの大人に聞くように指導しておくのもよいと思います。
大人も子どもも「3段階」で備える防災グッズ
0次の備え「防災ポーチ」
防災ポーチはランドセルやいつも持ち歩く鞄に小さくまとめて入れておく簡単な防災グッズです。
中身は以下です。災害時だけでなく、常備薬や生理用品などは日常でも使えます。
- パーソナルカード(名前や連絡先など災害時に必要な情報をまとめた紙)
- 救急セット(絆創膏や常備薬)
- マスク
- ウエットティッシュ
- お菓子(飴など小さいもの)
- ホイッスル
- 生理用品(必要であれば)
- カイロ(冬)


1次の備え 「非常用持ち出しリュック」


緊急時に自宅からすぐ持ち出す最低限のもの。避難先で1〜2日程度、安全安心で過ごせる内容にします。
子どもの場合、背負って移動できる重さくらいにします。ワンオペで子どもたちと避難する想定では、重すぎないように注意しましょう。防災リュック+子どもを抱っこしても移動できる程度の重さにします。
中身については次の項の防災グッズチェックリストでまとめてあります。
また、避難時の服装はできれば、動きやすい服(冬場であればスノーウエアだと防水で暖かいのでおすすめ)
ヘルメットと履き慣れた靴または安全靴で移動するとよいでしょう。
2次の備え「備蓄」
- 避難先での生活が長期化する場合に、安全が確認された上で自宅から持ち出すもの
- 自宅が無事で、ライフラインが絶たれた状態での在宅避難のために必要なもの
これらを想定して備えておくものが「備蓄」です。
できれば、自宅が倒壊しても物資が無事であるために頑丈な収納ボックスに用意し、玄関付近など取り出しやすい場所に保管しておくとよいです。
備蓄は最低でも3日分となっています。7日間あれば安心◎
備蓄量の目安としては家族分×7日間です。
- 水 大人1人あたり1日約3リットル
- 主食タンパク質の組み合わせで1日3食分×家族分
- くだもの缶5缶程度
- 簡易トイレ 1人35回分(7日間)×家族分
- マスク7枚×家族分
- ウエットボディタオル1人7枚×家族分
- 歯磨きシート1人最低7枚×家族分
5年保存 非常食 そのままでも食べられるパスタとスープの8種セット
乳幼児がいれば、以下を付け加えます。
- 液体ミルク
- オムツ
- 使い捨て哺乳瓶
- お尻拭き
そのほか、必要な備蓄は
- カセットコンロとカセットガス
- 手回し充電式ラジオ
- 軍手
- トイレットペーパー、ティッシュ
- ヘッドライト
- ランタン
- 乾電池
- ラップ・アルミホイル
- 携帯充電器
- 生理用品
- ポリ袋
となっています。
最近ではソーラー充電もできるポータブル電源などもあるので用意すると安心できます。
災害時だけでなく普段から節約として使う方もいます。





あと、断水時に、給水で並ぶのも大変だったけど、大量の水を運ぶのがとっても大変だった!!アウトドア用のカートがあればよかった!
子連れで給水に並んだり、大量の水を運ぶときに距離があるので大変ですよね。カートがあれば体への負担も少なくて済むのでおすすめです。耐荷重が100kgのものもあるので、参考にしてみてください。
子どもと一緒に防災グッズを準備し実際使ってみよう
普段こどもに自分の荷物を持たせていますか?
保育園鞄、おでかけ鞄など、大きな物でなくても短い距離でも
普段から自分の荷物は自分で持つことから、避難時のハードルが下がります。



我が家は保育園に通うようになり慣れてきたら自分の鞄を持たせていました!今は年少の次女でも当たり前のように自分の荷物は自分で持つ子になっています◎
そして一緒に防災グッズを準備することでこどもは「何が入っていて、何がないか」を考えたり、使い方を知ろうとします。一緒に想定するだけでも立派な防災訓練ですね。
また、子どもは普段食べ慣れていないものは食べないこともあるので、備蓄しているものをローリングストックしながら、食べてみるのもいいですね。
キャンプなどで、簡易トイレを使ってみるのも、防災訓練にもなるのでおすすめです。
子ども用の防災グッズ必要なものチェックリスト


子どもに合わせた機能性の高いリュックがおすすめ
子どもが普段使用しているサイズくらいのリュックを用意するといいです。
災害時に適したリュックは以下のとおり
- 肩が痛くならないように肩ベルトは太めのもの
- 走ってもずれないように胸ベルトや腰ベルトがあると◎
- 防水または撥水のもの
- 反射板がついているまたは、反射板のキーホルダーをつける
個人的にはアウトドアブランドのリュックが機能性が良くていいですね。



我が家はmont-bellのリュックにしました。軽くて丈夫で撥水で胸ベルトもあってとても良いです◎
安いものでも、機能として十分なものもありました。
子ども向け非常用持ち出しバックの中身


- 保存水 500ml×2本 (重たければ1本でも)
- 非常食×3食分(子が好きな物でかさばらないもの、匂いの少ないもの)
- おやつ(匂いの出ない長期保存可能なもの)
- タオル(圧縮されたもの)
- レインコート
- 着替え1式(最低1着)
- マスク
- ウエットティッシュ/アルコールティッシュ
- 絆創膏、常備薬(自分で管理できない場合は投薬のメモ紙も)
- 懐中電灯
- ビニール袋 大・小 2袋づつ
- おもちゃ(心を落ち着かせられるもので、音が出ない・かさばらないもの)
- 携帯簡易トイレ
- 歯磨きシート
- 汗拭きシート
- メモ帳と油性ペン
- ※秋冬 アルミブランケット、カイロ
これでも少なくした方ですが、子どもによっては楽に持てない場合もありますので、子に合わせて中身を減らしたりと工夫してみてください。
非常用持ち出しバックの中身は季節毎に入れ替えよう
二次の備えである「備蓄」は日常的にも使って、使用したら足していく「ローリングストック」という考え方が一般的になってきました。
一方、非常用持ち出しバックは準備したらそのまんま・・・という方も多いのではないでしょうか?
その時に想定して準備したものが、季節外れの冬だったらどうでしょう?
熱中症対策はされていますか?虫除け、汗拭きなど必要なものが入っておらず、カイロなど冬ものだと、ただ荷物が増えるだけですよね。
避難先でも注意!子どもにも伝えたい防災・防犯の心得


信じたくない話ですが、避難先での性被害、表に出てこないだけで
よくある話だそうです。
- 物資の見返りに性的要求があった
- 1人でトイレに行って被害にあった
- 避難先で寝ているときに布団に入ってきた
- 子どもだけのときに声をかけてきて誰もいないところへ連れて行こうとした
- 1人で移動中に物陰に引っ張られて被害にあった
子どもももちろん被害の対象になります。
避難先では絶対に1人にならないこと、1人にしないことをお子さんと約束してください。
また、顔見知りの人でも、どんなに親切にしてくれた方でも、本当の人はどうかわかりません。
子どもと信頼関係を築いてから犯行に及ぶひともいます。
普段からできる子どもの防犯についての考え方も別の記事でまとめていますので参考にしてみてください。


お子さんの鞄に防犯ブザーをつけることもおすすめします
子どもと一緒に防災まとめ
いつきてもおかしくない、あらゆる災害。
うちは大丈夫という保証はどこにもありません。
まずは大切な人を守れるように、今一度家族で防災について話し合ったり準備してみたりしてはいかがでしょうか?
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